解釈は難しい☆

昨日は、中学生部門のコンクールの2次予選に行ってきました☆

 

中学生部門ともなると、曲も色々。

 

生徒さんは、ショパンのポロネーズ第1番を弾きました。

 

ショパンの演奏に限らずですが、やっぱり、いろんな演奏があります。

本当に正統派に弾いているショパンもあれば、個性を出した演奏もあり。

 

音楽用語にテンポルバートという言葉があります。

ルバートは、盗むという意味なので、テンポルバートで、テンポを盗む、つまり、揺らすということです。

古典までは、ルバートはないですが、ロマン派になると、入ってきます。

ルバートの鉄則は、きっちり弾いたときにかかる時間と、揺らしたときにかかる時間が同じであること。

どこかを揺らしたら、どこかを端折らせるという感じ。

でも、厳密に終わるのは難しいですけどね。

 

コンクールだし、中学生だし、もう少しシンプルにやっておいて、大人になってまた弾く機会があれば、違う風に弾いてもいいのではと思いますが、生徒さんは、自分で練ってかなり揺らしているところがあります。

これは、好かれるかもしれないし、嫌われるかもしれない。

日本のコンクールではやりすぎない方がいいとは個人的には思います。

それに、中学生で、基礎を学ぶ時だし。

 

本家のポーランドで行われるショパンコンクールでは、日本人は器用にきちんと正しく弾くけれど、悪く言えば、個性がない、きれいすぎると評価を受けることは少なくないようです。

それを思うと、この個性もいい気もするし。

 

生徒さんの、やろうとする気持ちは応援したいけど。通してあげたい葛藤もあり、どうしたもんかなあ~と思いながら迎えた昨日の2次予選。

やっぱり、かなりルバートはかけていました。

 

講評は、ルバートは、やりすぎないという先生もいれば、よく歌えているという先生も。

本選まで行けても、かなり意見が分かれるかもしれない。

 

私は、わりとオーソドックスな、奇抜な解釈はしないので、こういうことであんまり悩みませんが、今回は、どうしようと悩み中。

生徒さんは、もう1つコンクールを控えていて、そちらは、ショパンがメインのコンクール。

でも、たぶん、ルバートについても、寛大な気がするコンクール。

 

でも、最後は、自分がいいとおもう演奏をするのが後悔がないのかなとも思います。

 

今日は、小学生部門の予選に行ってきます!

 

 

長尾ピアノ教室

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