天才を育てるなら・・・

先日ある動画をYou Tubeで見ていました

それは、11歳のヴァイオリンの天才少女がヨーロッパデビューするまでを放送したもの

 

彼女は、おじいさん、お父さんが有名な作曲家でお母さんは藝大出の元ヴァイオリニストという両親の家に生まれて5歳からヴァイオリンを弾いているそう

 

その動画は、本当に衝撃・・・

お母さんが先生になって多い日には8時間もさらうんだそうです(^_^;)

以前のブログにも書きましたが、私も、娘が夏のコンクールの時、夏休みだったので、まあ、一日4~8時間毎日毎日うんざりするくらい一緒にさらいましたけど、それを何年もやっていらっしゃる・・・

何が凄いって、親子でそのレッスンが何年も成立していること

親の意思が固くなきゃできることではないです

 

学校も私立の小学校だと勉強との両立が大変で1年でヴァイオリン中心の生活に理解のある公立に転校して、ヴァイオリンづけの毎日

毎日練習して、桐朋学園の付属の音楽教室にソルフェージュと弦楽アンサンブルのレッスンを受けて、しまいには、年に数回、世界の有名ヴァイオリン教授のザハール・ブロンさん(日本人では神尾真由子さんとか庄司紗也香さん等コンクール覇者を沢山育てている方です)を追いかけて世界中のセミナーに参加しに海外まで行く生活をおくっていらっしゃるのだそう。

 

ブロンさんのレッスンを受けるためのオーディションに通るために、スタジオを借り切ってお母さんとレッスンしている場面や、

海外のコンサートのリハーサルでの問題点を本番直前まで、お母さんに怒られまくって、言われてやるか、言われるのが嫌なら自分からやるかどっちかにして、なんていわれていたりして、どこの家でも親子だとそうだよね~ホントホントと娘を思いながら見ていました

 

この家では、やるからには真剣にやる、お母さんも遊ばないでやるからあなたも真面目にやりなさいというのが彼女のおばあ様の時代からあるようで、本当に徹底しているのです

 

ここ1年、私と私の母と上の娘の育て方で意見が割れていまして、とにかく、娘の学年は宿題の量が半端なく、学校の宿題に手を焼いてさらっている暇がないうえ、バレエのリハーサルだ、コンクールだと娘も疲れ切っていました

算数の少人数クラスで、うちの娘に限らず、塾などで宿題が終わらないとどうなるか・・・学校の宿題が出来ないなら、塾なんて行くな~!と怒られるそうで、(まあ、学校の先生の言い分はあってますよね。学校が一番ですから。でも、他にメインにやることがある人には、それが正しい意見でも時間を取られすぎるのは、困った考えであるのも事実)それが嫌で、必死でやっていくので、練習時間が本当にとれないことがしばしばあり、でも、娘は真面目だから宿題は絶対にやってから学校に行くので、先に練習させてから宿題をやらせてほしいと母に頼むのですが、母はピアノピアノってピアノばっかりやっていてもしょうがない、ピアノより勉強が一番と譲りませんでした。

そのことで、何度も親子げんかになります。

私は、娘が音楽の道にいかないなら、母の意見は正しいと思いますが、すこしでも行く可能性があるならやっぱり、ピアノ一番の生活でいないと本人があとで苦労すると思うのです。

いくら勉強ができても、音大は実技が一番。

ピアノが弾けなければ、落ちこぼれていきます。

娘は趣味ならもう十分上手だと思いますが、専門なら、たとえ音大に入れても、普通かそれ以下のレベルです

 

結局、バレエは辞めて、少し楽にはなりましたが、それでも、練習量の足りない状態は続きます。

平日毎日1時間はさらっているようですが、2時間やることはないようで、すこしでも、音楽の道に行くつもりがあるなら、2時間はさらいなさい、練習はやらなくても、宿題は絶対にやるんだから、練習が終わってから宿題をしなさいと諭してはいるのですが、学校から帰ると22時近くまで毎日実家に行ってしまうため、実際の子育ては私の母がしているので、難しいようで・・・

でも、年末に、娘の先生に、私と母の意見が違うのはいけない、娘を音楽の道に進ませるなら、母に理解してもらわなくてはいけない、私や先生は音楽の道がどれだけピアノメインの生活にしてすべてをピアノ優先にして家族で娘を支えなくてはいけないということが大事かわかっているけれども、音楽をやってことのない人にはわからないから、よく話さなくてはいけないと言われました。

で、母にはなしましたけど、ピアノが一番というのもわかるけど、勉強だって家に来ている限りはやらさなきゃと思うとやっぱり平行線

 

以前お話しましたが、私は、高2で音大に行くことを決めたうえに、中学時代は殆どピアノは弾いていませんでした。

塾の生活が全てで、練習も嫌いでした。

ですので、両親はピアノは全く弾けませんし、そんなんでどうにかなった私がいる限り、娘もどうにかなると思っているのです。

確かにどうにかなっていますが、やっぱり、芸術の世界ですから、小さい時から真面目に修練を積んできた方や、親がピアノの先生なんて方に比べたら、やっぱり違うなと感じているのも事実です。

それなりに大学時代も卒業してからも、よく勉強したと思いますが、遅くから始めたコンプレックスは最近まで消せませんでした。

 

スポーツにしても、音楽にしても、バレエにしても、それと決めたら、他のことはほっておいても一番にしなくては専門にやっていくのは難しいと思うのです。

例えば、スポーツやバレエなら、クラブチームに毎日通って、2~4時間、土日は朝から晩まで練習や試合を積むでしょう。

音楽は、それを先生のところではなく、家でやらなくてはいけません。

中学に行けば、部活やクラブチームにはいる代わりに、家でその時間を練習していくのです。

家でやるというのは大変なことです。

ましてや、うちのように親が練習に付き合うわけでもなく、音楽を一番にと考える祖父母がいるわけでもないなか、10歳の娘が自分でやるというのは、相当意志が強くなければできないでしょう

なので、実際の練習を私が見なくても、私がギャーギャー怒ってやりなさい、一番に他を放っておいてもやりなさいというしかできません

娘は私ばっかり・・・といいますけどね

 

このヴァイオリンの少女も学校や遊びすべてを犠牲にして、親も一丸となって彼女をヴァイオリニストに育てるべく努力されています

 

娘のピアノの先生にも何度も、仕事をセーブして娘を一番に見るようにと言われてはいました

でも、最近娘は反抗期で私にレッスンや練習を見られることを嫌うので、自分の責任でやるしかありません。

 

昨日も練習に行こうとしない娘に、努力しなきゃ上手くならない、努力も才能のうち、努力できないのは、才能がないと怒ったら、娘は、私は才能がないという風に勘違いをして、ストを起こしてました。

 

巨人の長嶋監督が、松井秀喜選手のことについて、

彼は、どちらかといえば不器用な選手だったけれども、一番練習した選手

上手くなるとみんな練習をしなくなるけど、松井だけは違って、上手くなってからも変わらず同じ量練習していた唯一の選手です。

彼は努力の人。

と・・・

下手でも毎日良い時も悪い時も練習し、努力できることが一番の才能だと私は思います。

娘にはそうなってほしいのですが。

やりなさい、やりなさいと口ばかりで、練習をみたり、子供にかかわれない申し訳なさはいつもあります。

 

小学生のうちの習い事は親の努力☆

家のように専門にいくかもというお家は、お家をあげてバックアップし、趣味でという方は、送り迎えや励ましだって十分な努力

 

家は、どっちにもなれず、悩みは尽きないです(T_T)

 

 

 

 

 

 

長尾ピアノ教室

東京都八王子市堀之内

フードワン裏・京王堀之内駅徒歩10分